ドクター・フィールグッド&ウィルコ・ジョンソン by BEAT-NET
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早分かりストーリー5:復活フィールグッズとウィルコ・ジョンソン・バンド

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ドクター・フィールグッドの復活

リー・ブリロー死去後も、
ドクター・フィールグッドにはライヴのオファーが多かったらしい。

フィールグッズ結成前からのバンド仲間であり、
後期ドクター・フィールグッドを支えたドラマーのケヴィン・モリスを中心に、
新たにヴォーカルとして60年代はモッズだったというピート・ゲイジを迎えて
ドクター・フィールグッドを復活させた。

リー・ブリローより年上だというピート・ゲイジは、
ヴォーカル、ハープともにリー・ブリローのスタイルにそっくり。

オリジナル・メンバーは誰もいない復活ドクター・フィールグッドは
ピート・ゲイジを迎えた時点で、
リー・ブリローがパブで熟成させてきたビート・サウンドを
そのまま継承することにしたのだろう。

ON THE ROAD AGAIN / DR FEELGOOD
バンド・コンセプトが明確になっていた効果か
1996年に発売された復活作『 ON THE ROAD AGAIN 』の出来も良く、
再びドクター・フィールグッドのパブでのライヴがはじまった。

GOING BACK HOME / WILKO JOHNSON
一方のウィルコ・ジョンソン、
1999年に久々のアルバム『 GOING BACK HOME 』で
独特のファンキーなバンド・サウンドを聴かせてくれたが、
ドラマーであるサルヴァトーレが家庭の事情により友好的脱退、
ブロックヘッズ出身のモンティへ交替があった。

LIVE IN JAPAN, 2000 / WILKO JOHNSON
2000年には師匠ミック・グリーン率いるパイレーツと
ウィルコ・ジョンソン・バンドのジョイント・ライヴが日本で実現。
それは『 LIVE IN JAPAN, 2000 』としてアルバムも残された。

RED HOT ROCKING BLUES / WILKO JOHNSON
2003年にはミック・グリーンとの友情物語を生み出した
ヴァン・モリスンのバック・バンドとなるべくリハーサルされた音源が
『 RED HOT ROCKING BLUES 』として発売。

しかし、2004年に愛妻アイリーンが急逝。
数ヶ月後にはライヴ活動を再開するが、
徐々に活動はペースダウンしていくこととなった。


一方のドクター・フィールグッドのヴォーカルはロバート・ケインにチェンジ。

ドクター・フィールグッッドの伝統は生かしつつも、
ロバート・ケインのスタイルはリー・ブリローと似ていない、
独自のパフォーマンスで、ハッキリ言ってカッコよすぎ!

CHESS MASTERS / DR FEELGOOD
このメンバー初のアルバムで全曲が名門チェス・レーベルのカバー
『 CHESS MASTERS 』が2000年に発売、
これはおいらの超お気に入り、絶対オススメなのだ。

SPEEDING THRU EUROPE / DR FEELGOOD REPERT PRESCRIPTION / DR FEELGOOD
アルバム発売ペースは落ちたが、以後も
2003年に発売されたライヴ盤『 SPEEDING THRU EUROPE 』、
2006年に過去のドクター・フィールグッドの名曲をカバーした
『 REPERT PRESCRIPTION 』を発売。

サウンドはビート色1本。
もちろんパブでのライヴを中心にして、
伝統を意識したビートを生き生きとしたサウンドで聴かせてくれる。

リー・ブリローのいないドクター・フィールグッド

「リー・ブリローのいないドクター・フィールグッドなんて・・・」
と思う人もいるだろうけれど、
おいらは、そのバンド名での活動に何の問題も感じない。

確かに最初は違和感があり、
「えっ、リー・ブリローなしでドクター・フィールグッドを名乗るの?」
と思ったが、
アルバム『 ON THE ROAD AGAIN 』、『 CHESS MASTERS 』を聴いて納得。
そしてなんといってもライヴを見て確信した。

これは間違いなくドクター・フィールグッドなのだ。

ひとつだけ現在のドクター・フィールグッドにおいらの要望を言わせてもらえば、
カバー曲や過去の名曲のリメイクが多く
アルバムのコンセプトが後ろ向きなこと。

サウンドはカッコよいし、それはそれでよいのだが、
伝統の継承だけではなく、
実力派メンバーの四人が生み出したオリジナル主体のアルバムも聴かせてほしいなぁ。

ブルースのスパイスのきいた、ビート曲主体のよいものが出来ると信じてますが。

ウィルコ・ジョンソン・バンド

愛妻アイリーンの死去後、しばらくしてウィルコ・ジョンソン・バンドはライヴ活動を再開。
2005年にザ・ハムスターズ(The Hamsters)、
ジョン・オトウェイ(John Otway)と共にツアーを行うも、
ベーシストであるノーマンの妻も亡くなるなど、
徐々にバンド活動はペース・ダウン。

2009年、相性の良くなかったモンティから
ドラマーをディラン・ハウにチェンジ。

2010年に発売された2種のベスト盤
『 THE BEST OF WILKO JOHNSON VOLUME 1 & 2 』には
ウィルコ=ノーマン=ディランによる再録音曲が収録された。

そこで聴く限りは勢いを取り戻しつつあると感じた。

しかし、2013年1月、
ウィルコ・ジョンソンが膵臓の末期がんであることを発表された。
しかも化学的な治療は受けず、可能な限り活動を継続。
余命は年内との宣告、
ホント恐るべしである。

リー・ブリロー亡き今、おいらの密かな夢は、
ルー・ルイスとの双頭バンドを生で見ること。
ベーシストにはスパーコとノーマンのツイン・ベース、
ドラマーはビッグ・フィガーとディランのツイン・ドラム。
想像するだけでもブイブイうなりをあげそうなバンドっす。

だけど、この夢は怒られそうなんで内緒・・・
・・・と言いつつ密かにここでリクエスト。

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