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早分かりストーリー3:ジッピー、ジョニー時代とウィルコ活動再開

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大当たりの新ギターリスト、ジッピー・メイヨ

ウイルコ・ジョンソンの後釜ギターリストとして、
正式にジッピー・メイヨが加入した。

ジッピーはたった1週間でレパートリーを覚えたあと
早速ツアーに出発。

BE SEEING YOU / DR FEELGOOD
そして、前作『 SNEAKIN' SUSPICION 』からわずか5ヶ月後の
1977年9月にアルバム『 BE SEEING YOU 』発売しちゃうという働きぶり。

このアルバムのプロデューサーは、旧知のパブ仲間で
アメリカ・ツアーの際のアシスタントを務めたニック・ロウ。
「ニック、どうだい、今度のギターリストは?」
「なかなかイケるヤツをつれてきたじゃないか、リー」
・・・なんて会話が、レコーディング後のパブで交わされたハズだ!

とにかくリー・ブリロー、どこから見つけてきたか、
このジッピーという男、これまで無名であったにもかかわらず大当たり。

ウィルコ・ジョンソンのスタイルは意識せずに
オーソドックスではあるけれど、実にいいギターを弾く。
ギャンギャン攻めまくる割には、引くところは引く。
タテノリ、ヨコノリ、どんなノリでもOK。
曲を生かすのが、なんともウマイ。

PRIVATE PRACTICE / DR FEELGOOD
そして1978年に発売された次作『 PRIVATE PRACTICE 』では、
なんとも素晴らしいジッピー時代の最高傑作アルバムを作り上げる。

このアルバムで、
R&B、ブルースのブラック・サウンドをベースに
微妙にポップなスパイスをふりかけ、
ビート・サウンドに仕立て上げる新たなドクター・フィールグッド・サウンドが完成。

ウィルコ・ジョンソン時代のサウンドは、
ウィルコ抜きでは再現不可能なある意味では特異なサウンドであり、
このジッピー時代で確立された音が、現在まで続く
ドクター・フィールグッドの伝統的なものでしょう。

さらにはシングル曲《 Milk And Alcohol 》が
トップ・テン・ヒットするなどのオマケまでついちゃったりと好調は続く。

AS IT HAPPENS / DR FEELGOOD LET IT ROLL / DR FEELGOOD
再び黄金時代を迎えたドクター・フィールグッド。
続くアルバムに得意のライヴ盤『 AS IT HAPPENS 』を1979年に発売、
同年にはスタジオ作『 LET IT ROLL 』も発売し全開モードである。

ウィルコ・ジョンソン活動再開

ドクター・フィールグッドを離れたウィルコ・ジョンソンも
元カウント・ビショップスのスティーヴ・ルインズ、ジョン・ポッター、アラン・プラットらと
新バンド、ソリッドセンダースを結成。

1978年になんとフィールグッズ最後となったアルバム『 SNEAKIN' SUSPICION 』収録曲を
再録したシングル《 Walking On The Edge b/w Dr. Dupree 》で、
直接的に反撃開始。

SOLIDSENDERS / WILKO JOHNSON
同年にはアルバム『 SOLIDSENDERS 』を発表。
アルバムはともかくライヴの方は好評だったらしいが、メンバー間の仲が悪く
ラッセル・ストラッター、アレックス・ビーンズにメンバー・チェンジするも消滅する。

1980年6月には『 ICE ON THE MOTORWAY 』となるアルバムの録音を
イアン・デューリーのブロックヘッズのミッキー・ギャラガー、ジョン・デントンらと開始。
(このアルバムの発売は1981年。)

さらにはブロックヘッズをバックにしたレゲエ風サウンドのシングル《 Oh Lonesome Me / Beauty 》。

LAUGHTER / IAN DURY
そして、ついにはイアン・デューリーの誘いでブロックヘッズに一時的に加入し、
1980年にスティッフ・レーベルから発売された
イアン・デューリー3枚目のアルバム『 LAUGHTER 』に参加、
ギターのほか、自作曲も提供しファンク・サウンドをプレイするなどしたが、
ブロックヘッズは活動を停止してしまった。

しかしここでは、後に活動をともにすることとなるベーシスト、
ノーマン・ワット・ロイとの出会いがあった。

ICE ON THE MOTORWAY / WILKO JOHNSON
1981年には、ウィルコ・ジョンソン名義となる
ソロ・アルバム『 ICE ON THE MOTORWAY 』を発売。
勢いのある傑作アルバムだったが、あまり注目されることはなかったらしい。

ドクター・フィールグッド解散

A CASE OF THE SHAKES / DR. FEELGOOD ON THE JOB / DR. FEELGOOD
1980年にドクター・フィールグッドはアルバム『 A CASE OF THE SHAKES 』出すが
少々マンネリ化の兆し。

1981年に発売されたライヴ盤『 ON THE JOB 』を最後に、
ジッピーがさらなる音楽性探求のため、
・・・といういかにもな理由から脱退してしまうのである。

次のギターリストにはパブバンド仲間、あまりにもハマリすぎの
元カウント・ビショップス、ジョニー・ギターが正式加入。

FAST WOMEN SLOW HORSES / DR. FEELGOOD
ジョニー・ギターはジッピー時代のスタイルをそんまんま継承し、
1982年にアルバム『 FAST WOMEN SLOW HORSES 』を発売。

しかしなんと、今度はオリジナル・メンバーである
スパーコとビッグ・フィガーのリズム隊2人が脱退。

これはリー・ブリローにとって、あまりにもイタすぎた。

ゲスト・メンバーを加えて既に決まっていたライヴを消化するも、
ジョニー・ギターも脱退したことで、
リー・ブリローはついにドクター・フィールグッドを終わりにすることを決めた。


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