ドクター・フィールグッド&ウィルコ・ジョンソン by BEAT-NET
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パブロック

SILVER PISTOL / BRINSLEY SCHWARZ

パブロックとは

パブロック最強バンド、ドクター・フィールグッド。

おいらはドクター・フィールグッドを知った後に
パブロックという音楽ジャンルがあることを知った。

そして、パブロックとよばれるバンドなら
他にもドクター・フィールグッドと似たサウンドのバンドが聴けるだろうと、
まず目をつけたのがパブロックの代表的バンドとしてあげられる、
ニック・ロウがいたブリンズリー・シュウォーツ。

しかしブリンズリー・シュウォーツをはじめて聴いた時は驚いた。
正確には「なんじゃコリャ?」である。

パブロックの代表的バンドであるからして、
ドクター・フィールグッドのようなビート系サウンドを期待していたのだが、
実際はカントリー風のユルいサウンドで期待とのギャップが大きすぎた。

そもそもパブロックというのは特定の音楽的なジャンルを指すものでは無く、
1970年代に流行っていたレッド・ツェッペリンやらTレックスあたりの
人気があって派手な活動とは対極にあるものとして、
パブを拠点に数十人から百人程度を相手にライヴ活動しているようなバンドを指すようなのだ。

なので極端に言うと、パブを中心に活動していたバンドならパブロック。

ということで、ブリンズリー・シュウォーツもパブロックだし、
そんなパブでのライヴから活動をはじめたドクター・フィールグッドもパブロックなのだ。

そのあたりは「パブロック・ガイド」というサイトにまとめてあるので、
興味があればそちらをご参照ください。

ちなみに最初は「なんじゃコリャ?」でしたが、
今ではブリンズリー・シュウォーツも好きなパブロック・バンドのひとつ。

手にしたアルバムが初期の頃のものだったのが大きな失敗で、
当分の間、ブリンズリー・シュウォーツはご無沙汰となってしまったのだが、
後期のR&B色が出たポップ・ビートなアルバムを手にしていたなら、
もう少し印象が違っていたかも。

オススメ、ビート系パブロック・バンド、モッド・パブ(MOD PUB)

パブロックと呼ばれるバンドの中で、
ダントツに人気があったのがドクター・フィールグッドですが、
その強烈にタイトなR&Bビートは意外や異色なもの。

ドクター・フィールグッドが登場するまでの
パブロック・バンドといえばユルくカントリーでアメリカンなノリや
ソウル風ファンキー・ポップなサウンドが多かったりします。

しかしドクター・フィールグッドが人気を得ていくなかで、
同様のビート色の強いバンドも出てきました。

おいらはビート系パブロックを「モッド・パブ(MOD PUB)」と呼んでいて、
ヨレヨレのスーツがお似合いで腰の入った
どれも愛着のあるバンドばかり。

それらは、アメリカのJガイルズ・バンドや
イギリスの60年代ビート、ブルース・ロックからの影響が色濃く、
サウンド的にはブルース、R&Bを土台にタイトなビートが前面に出ています。

そんなバンドをいくつかご紹介。


OUT OF THEIR SKULLS / THE PIRATES パイレーツ (THE PIRATES)

ご存知ウィルコ・ジョンソンの師匠ギターリスト、
ミック・グリーン在籍のパイレーツ。
元々は60年代に元祖ブリティッシュ・ビート・アーティストとして活躍した
海賊眼帯男ジョニー・キッドのバック・バンドでしたが、
ドクター・フィールグッドの熱烈ラヴ・コールで、
オヤジ・トリオとして復活、活動を再開しました。

⇒ 詳細はジョニー・キッド&ザ・パイレーツ・ガイド


TEENAGE DEPRESSION / EDDIE & THE HOT RODS エディー&ホットロッズ (EDDIE & THE HOT RODS)

ドクター・フィールグッドと同郷で弟分的なバンド。
アマチュア時代には初期メンバーのデイヴ・ヒッグス、ルー・ルイスらと
共にバンドを組んでいたりして同じ血が流れてますが、
ドクター・フィールグッドに比べると、
よりパンク/パワー・ポップ的なサウンドへシフト。

⇒ 詳細はエディ&ザ・ホット・ロッズ・ガイド


SAVE THE WAIL / LEW LEWIS REFORMER ルー・ルイス (LEW LEWIS)

パブロック界最狂のブルース・ハーピスト。
エディー&ホットロッズ結成当初のメンバーだったが、
あまりの暴れん坊ぶりでクビに。
後にウィルコ・ジョンソンと双頭バンドで活動。
抜群のセンスを持っているのだが、
日常行動が一般人とはかけ離れてスギているため活動が安定せず。

⇒ 詳細はルー・ルイス・ガイド


THE COUNT BISHOPS / THE COUNT BISHOPS カウント・ビショップス (THE COUNT BISHOPS)

ドクター・フィールグッドのギターリストとして参加するジョニー・ギター、
ウィルコ・ジョンソンとソリッド・センダーズを結成するスティーヴ・ルインズがいたバンド。
ドクター・フィールグッドと同じ頃に活動を開始しているが、
中心メンバーの死によって解散してしまう。
ストーンズ〜ブルース・ロック色が濃いビートが特色。

⇒ 詳細はカウント・ビショップス・ガイド


SECONDS OF PLEASURE / ROCKPILE ロックパイル (ROCKPILE)

パブロック界のファブ・フォーこと、
デイヴ・エドマンズ、ニック・ロウ、ビリー・ブレムナー、テリー・ウィリアムスによる
ちょっと地味だがスーパー・バンド。
パブロックとしては、おさまきれない抜群の高品質ポップ・ロック・サウンド。
4人のバンドとしては短命になってしまったのがホント惜しい。

⇒ 詳細はロックパイル・ガイド


FIRST OFFENCE / THE INMATES インメイツ (THE INMATES)

ファースト・アルバムは1979年発売という
パンク後に出てきた生涯パブなバンド。
腰の入ったドッシリR&Bサウンドを得意としていて、
ビル・ハーレイのこぶしの入ったダミ声ヴォーカルが印象的。

⇒ 詳細はジ・インメイツ・ガイド


LIVE AT THE MARQUEE / NINE BELOW ZERO ナイン・ビロウ・ゼロ (NINE BELOW ZERO)

1980年に発売されたファースト・アルバムは、
マーキー・クラブでのライヴという実力派バンド。
デビュー後はネオ・モッズ的な雰囲気もあったが、
アルバムを重ねる毎にサウンドに渋みが増加。

⇒ 詳細はナイン・ビロウ・ゼロ・ガイド

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