ドクター・フィールグッド&ウィルコ・ジョンソン by BEAT-NET
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MALPRACTICE

MALPRACTICE / DR. FEELGOOD

MALPRACTICE / DR. FEELGOOD
不正療法 / ドクター・フィールグッド

Original release: Oct 1975
Lee Brilleaux: Lead Vocals, Harp
Wilko Johnson: Lead Guitar, Vocals
John B. Sparks: Bass
The Big Figure: Drums, Vocals
Produced by Dr. Feelgood, Vic Maile

個人的に最も愛着のあるドクター・フィールグッドのアルバムが、
ファーストの約9ヶ月後に発売されたこのセカンド。

なんでもないのにあまりにもカッコいー8ビート、
ボ・ディドリーのカバー[1]のイントロ一発で
おいらはイってしまったのだ。

この曲でのウィルコ・ジョンソンのカッティング、
何度聴いても、間(ま)が変だ。
それがどうにもおいらの腰に響く。
タマランですな、このカッコよさは。

ところでファースト『 DOWN BY THE JETTY 』と比べると、
このセカンドでは幾分ユルめのビートが印象的。

しかしユルいといってもカッタルいとかいうものではなく、
グイグイと腰にくるココチ良さなのだ。

そのココチ良さの秘密はニュー・オーリンズR&B。
直接的なカバーはヒューイ・スミスの[8]だけど、
ウィルコ・ジョンソンのオリジナル[6]でもそんなユルさとコミカルさが染み出ていて
ロバート・パーカーの[7]やコースターズのカバー[9]も、
やっぱりコミカルでファンキーな路線。

ファーストでは恐らく意識的にスピード感、ソリッド感を前面的に押し出してましたが、
このセカンドでのノリが本来の姿に近い
ドクター・フィールグッドの自然体のサウンドでしょう。

そしてユルめのビートと異常な切れ味からくる曲の緊張感が
ウィルコ・ジョンソン時代の最大の特徴であり、
長く続かなかった原因でもある。

リー・ブリローはヴォーカル、ハープのほか
スライド・ギターでも[3]、[5]、[10]で爆裂、気合い全開!

全曲からリー・ブリローとウィルコ・ジョンソンの火花が飛び散り、
その曲調以上にヒリヒリとする刺激的なサウンドとなってます。

ラストの[11]ではそのリー&ウィルコ二人が、
ツイン・リード・ヴォーカルで最後まで一歩も譲ることが無い。

ちなみに[2]はウィルコの師匠、ミック・グリーンとの共作。
そして[10]はスパーコの他、ニック・ロウも共作でクレジットされてます。

とにかくタマラン1枚。
このアルバムはおいらの永遠の無人島レコードである。

収録曲目
[1] I Can Tell
[2] Going Back Home
[3] Back In The Night
[4] Another Man
[5] Rolling And Tumbling
[6] Don't Let Your Daddy Know
[7] Watch Your Step
[8] Don't You Just Know It
[9] Riot In Cell Block #9
[10] Because You're Mine
[11] You Shouldn't Call The Doctor (If You Can't Afford The Bills)

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