ドクター・フィールグッド&ウィルコ・ジョンソン by BEAT-NET
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DOWN BY THE JETTY

DOWN BY THE JETTY / DR. FEELGOOD

DOWN BY THE JETTY / DR. FEELGOOD
ダウン・バイ・ザ・ジェティー / ドクター・フィールグッド

Original release: Jan 1975
Lee Brilleaux: Lead Vocals, Harp
Wilko Johnson: Lead Guitar, Vocals
John B. Sparks: Bass
The Big Figure: Drums, Vocals
Produced by Vic Maile

1975年に発売されたドクター・フィールグッドの記念すべきファースト・アルバム。
しかしここに収録された音は「記念すべき」とかいう新人のノリではない。

パブでのライヴで鍛え上げてきた
超強烈な切れ味のサウンドは文句無しのカッコよさ。
全人類必聴の歴史的な1枚なのである!

なんと黒白ジャケットそのまんまのモノラル録音。
伝統的なブリティッシュR&Bビートをさらにシェイプ・アップした超タイトなビート、
一体感のあるサウンドが猛烈にシビレまくる。

どうしてそんなにカッコいーのか?
まずはリズム隊に注目していただきたい。

無駄を省いたビッグ・フィガーのズッシリとしたドラム。
そこにピタッとハマるスパーコのベース。
二人ともルックスもプレイも親父ライクで地味目だが、
なんといってもこの二人が土台を支えているのを忘れてはいけない!

そこに刺さるようなウィルコ・ジョンソンのカッティングが切れ込み、
リー・ブリローのダミ声ヴォーカル(&ブルース・ハープ)が加わることで、
この音が出来あがる。

サウンドはシンプルそのもので、何の飾りも無いけれど、
そのスピード感は奇跡的なまでの衝撃力。

そんな魅力が凝縮パックされた1曲目にして、
「カッコいー!」と感じれば、実はそれだけでもう十分だと思う。

このアルバムが発売されたのが1975年。
贅肉の無いこのサウンドの破壊力が、すぐ後のパンクに直接的な影響を与えたことは
間違いの無い事実でしょう。

他にも付加しておきたい事として、
ウィルコ・ジョンソンによる曲作りのウマさも強調しておきたい。

サウンド同様にシンプルながらも、
さりげなく印象的なメロディー、
自身のギター・リフとの絡みも絶妙で、どこかユーモラスだったりもする。

ちなみにウィルコ・ジョンソンは、
[2]、[6]、[8]でリード・ヴォーカルもとってる。

また、カバー曲からは、
影響を受けたアーティストそのままマルダシという感じで興味深い。
どちらかといえばウィルコ・ジョンソンの意向が強そう。

ジョン・リー・フッカーのブリティッシュ・ビート定番曲[2]、
地元サウスエンドの変人、ミッキー・ジャップ率いるレジェンドの[11]、
ビリーJクレイマーというよりバックバンドであるダコタス、
・・・というよりそのギターリストでウィルコの師匠、
ミック・グリーンをフィーチャーしたインストの[12]、
ラリー・ウィリアムスの曲にチャンプスのヒット曲のキメとメドレーにした[13]。

まぁチャンプスは影響を受けたアーティストというより、
ライヴ向けのユーモアだと思いますが。

凄いと思うのは、ストレートに8ビートでプレイした[11]。
自分たちの良さを知り尽くしたアレンジです。

ちなみに[13]はライヴで収録されていて、
パブロックのライヴの楽しさをたった1曲で伝えてくれる。

そうそう、そしてこのサウンドを見事にまとめあげたプロデューサーの
ヴィック・メイルの名も挙げておかなければ。

ホント、音楽のカッコよさがつまった、
素晴らしすぎのアルバムです。

収録曲目
[1] She Does It Right
[2] Boom Boom
[3] The More I Give
[4] Roxette
[5] One Weekend
[6] That Ain't No Way To Behave
[7] I Don't Mind
[8] Twenty Yards Behind
[9] Keep It Out Of Sight
[10] All Through The City
[11] Cheque Book
[12] Oyeh!
[13] Bonie Moronie / Tequila

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